写真：石黒守氏

施工担当者コメント

　恵比寿のシャトーレストラン「ジュエル・ロブション」で、９年連続して３ツ星を獲得。まさにフレンチのトップシェフ、渡辺雄一郎氏を迎えたレストラン『Nabeno-Ismナベノイズム』が浅草でオープンすることになり、新築工事をさせて頂きました。

　この建物は、１階のエントランスから建物に入ると清潔感のある厨房が臨め、シェフたちが料理を作っているところが間近で見える形となっています。客席は、２階では白を基調としたシックな印象、３階はオレンジと黒を基調とした重厚感をそれぞれ感じさせる造りになっており、４階には特別テラス席を設けました。また、東京都の敷地を利用し河川敷地側に突き出た高床式の工作物を設置し、隅田川、スカイツリーが望める水辺を活用するための「かわてらす」を設けました。

　内装では、壁に丸みを入れたスリットを入れることでやさしさを表しました。また、天井に凹凸を付け、照明器具やエアコンを隠し、壁の上部に設置した鏡で天井を連続して見せる仕掛けをすることで、隅田川のイメージになるよう工夫しました。

　ヨーロッパから直輸入した絨毯、石、スタッコ左官材をふんだんに使用し高級感のある内装となり、渡辺シェフの料理に負けないくらいの建物になるよう努力させて頂きました。

施工担当　田村博邦

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