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おかげさまで創業80周年

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社長インタビュー/節目の年を迎えて・来たし方から見通す未来

後世に残せる良い建物を

では、生き残りをかけた新たな経営方針について伺います

岡本 私が社長就任当時は「お客さまの立場にたちながら図面に忠実な建物をつくれ」ということを話してきました。その後、「真心込めて親切に」「後世に残せる良い建物をつくる」との基本姿勢に立って仕事に取り組んできました。今回、80周年を契機に新たな基本方針を策定しました。それは「安心・美しさ・まごころをかたちにする岡建」です。これから90年、100年に向けて取り組んでいきたいと思います。

組織改革についてはどうでしょう

岡本 いずれ副社長に社長を譲るつもりですが、経営に新しい感覚を入れた「新しい岡建工事」を考えています。やはり、わが社も時代とともに変わっていかなければなりません。打ち放しコンクリートの仕事が世間に認められるようになって15年たちましたが、これからどういう方向で進んでいくのかを副社長の考え方を踏まえ、現代感覚に合わせて考えていきたいと思います。

技術力向上へ人材育成に力

技術力向上について今後の取り組みを伺います

岡本 これまでもやってきていることですが、基本的には1級建築士などの資格を取得させることにしています。そのために社内的に夜間の専門学校にも行かせています。たとえば1級建築士の資格を取っていれば、どこへ行っても信用を得られますから。また新しい技術力を常に吸収していかなければならないことから、たとえばJVの工事に際して大手企業の下で勉強させてもらうことが大事なことだと考えています。わが社ではJVの職員には優秀な人材を派遣し勉強させています。また、日本でも有数の建築家の先生方、特に横河健先生のご指導があったからこそ、わが社の技術も伸びていったと言っても過言ではありません。

人材育成についてはどうですか

岡本 80周年を機に、職人を表彰することも考えていますが、職人のなり手が少なくなってきている中で、ものつくり大学のような職人を養成していく学校が欲しいですね。今後、私自身、建設業の人材育成に力を入れていきたいと思っています。

技術力向上に関して課題はありますか

岡本 自分たちが施工したものの品質をどう表現するかが課題です。品質を数値で示すことになるでしょうが、もちろん数値さえあればあとはどうでもいいということではありません。そうならないように自分たちの品質を守りながら、そのことをきちんと数字で証明していかなければならないと考えます。たとえば野菜など食品に関して品質表示されているように、誰がどうつくってどんな流れになっているかというようなものを、建築の中でも取り入れ、情報を開示したいと思います。

ホームページで積極的に情報開示

IT化への対応が急務ですね

岡本 IT化すると、メールなどのように言葉はどんどん発していくものの、モノから離れてしまいがちになります。それを離さないようにしていくことこそ、我々がしなければならないITだと思います。建物は悪くても情報がそろっていればいいという風にならないようにしなければなりません。ただし、その一方で、わが社は情報をそろえることにも並行して力を注がなければならない時期にきています。インターネット時代が到来し、何事も数値で示さなければいけない世の中ですから、わが社も80周年を機に遅ればせながらホームページをつくり、そこに表現していければと思っています。これまで直接お客さまの顔をみたいということで、あまり積極的ではありませんでしたが、だからといって情報を開示しなくていいことになりません。これからは積極的に情報を開示して、デジタルネットワークに住んでいるお客さまとも会話していかなければならないと考えています。これからもっと上手にデジタルネットワークの中で語れるようにならなければいけないというのが課題です。

地域に貢献する岡建工事のあるべき姿について伺います

岡本 災害に強い街づくり、燃えない街づくりが一番でしょうね。不燃化はもちろん、耐震化を重点に、「岡建工事がつくった建物は地震があっても壊れなかったよ」と後世に残るような災害に強い街づくりに貢献したいと思っています。

夢は何ですか

岡本 下町のデザインは何だ、という問いにいまだ答えがみつかりません。生まれ育った町を、ここはどこの町とすぐわかるような、災害に強い下町の都市づくりをやってみたいです。